MO'SOME TONEBENDER / SUPER NICE

SUPER NICE

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シングルカットされた「TIGER」がLSD期のモーサムを感じさせるよな、なんというかとっても濃い感じで、このアルバムもそういう方向性でいくのかなぁ?て思ってました。でも通して聴いてみれば、意外とバリエーションに溢れる楽曲の数々。百々さん曰く「方向性決めずに自由にやろう」てな風に作ったアルバムらしくて、そのフリーフォームな感じは聴いててとても楽しい。
1曲目の「TIGER」から面白くて。LSDぽいていうか、もっと変な感じ。それは百々、武井、藤田の三人が、同時進行でてんでバラバラの歌詞を歌うといかなり斬新な試み。けどギターリフはおもいっきりハードでメタリックで、聴いててテンションあがる。とってもヘンテコなんだけど、そこがモーサムっぽい、面白い曲。
2曲目「JACK THE TRIPPER」はとてもかわいい。なにがかわいいて歌詞がかわいい。

お花のまわりをくるくるまわって
チョウチョとトンボと一緒に遊んで
<中略>
あぁどうせまた何かに生まれ変わるなら
神様 オレはてんとう虫になりたいよ

これかなり好きだ。ノックアウトされてしまったボクサーの話で、楽しげだけど、どこか切ない。

以降、4曲目「You are Rock'n' Roll」ではこれまたモーサムぽいロックンロールな曲。タイトル通り。「あたりまえよねぇ〜」て歌詞がまた変だ(笑)
6曲目「オバケ」はサニーデイ・サービス???てな感じのアコースティックな曲。10曲目「ロジョー」もアコースティックな感じで、ベースの武井氏がボーカル。なんとなく、サウンドだけ聴けばくるりっぽい。ラスト11曲目「We are Lucky Friends」は、なんと4つ打ちのテクノサウンドで、これまたくるりぽい。「ワンダーフォーゲル」を思わせる曲。

モーサム聴いてくるりやサニーデイ・サービスを連想するなんてちょっとこれは異常事態のよな気もするんだけど(笑)こういうなんでもやってしまうおちゃめなとこが、またモーサムなのかな。ますます好きになった。
なんか言いたいこと沢山あるけれど、とりあえずこれらの楽曲をライブで聴いたらどうなんのか。楽しみ。