ハッピー・フィート

ペンギン映画『ハッピー・フィート』を見てきました。
CGで、しかもミュージカルだったけど面白かったです。ていうか可愛かった。

皇帝ペンギンは「自分の心の歌を持っている」てのがこの映画のテーマにあるもの。(まぁ、ミュージカルですから。)そんな歌うペンギン達が暮らす氷の世界に、歌の歌えないペンギンが産まれてしまう。それがこの映画の主人公マンブル。彼は歌が歌えないかわりに、踊る。タップダンスのように、ペンギン足で小気味よく地面を鳴らす。
マンブルはそのうち自分が他のペンギンとは違うのだ、ということを悟る。また他のペンギン達は彼を異端とし、皇帝ペンギンの世界から追放してしまう。けれどマンブルは「自分は悪くないんだ。みんなに自分のことを認めてもらうんだ」と遠い海へと旅立つ。

CGだと分かりつつも可愛いもんは可愛いですね。ずんぐりむっくりのマンブルが短い足でタップを踏む姿は腹抱えて悶えるくらい可愛かった。アデリーペンギンのアミーゴスがパタパタと歩く姿も。(親ペンギン達はひょろっとしてて、なまめかしくて僕的にはあんまりでしたけど。)
まぁそういう可愛さふりまく映画だったのですが、実はこの映画の底にあるのは「人間による環境破壊」。可愛さから一気に重くなりますけど。「人間はエイリアンだ」という言われ方をしていました。
物語のフィクションなんかではなくて、実際に南極では温暖化や人間の残していったゴミによる汚染が進んでいて、ペンギン達を脅かしています。映画の中ではやがて物語がハッピーエンドへと導かれていましたけど、実際の問題は現在進行形であるということ。可愛さにごまかされて現実の問題を忘れていました。
見終わってみて意外と考えさせられる映画だったことが分かりましたよ。なかなか深いです。