赤目四十八滝
1ヶ月ほど前のことになりますが、三重県は名張市にあります赤目四十八滝に行ってきました。
「赤目四十八滝」。なんだかかっこいい名前です。ここは「日本の滝百選」にも選ばれている滝。ひとくちに滝と言いましても、ひとつやふたつではなく、その名前が示す通り約30瀑*1以上の大小様々な滝が約4キロにわたって続いています。
名古屋からは近鉄特急で約1時間半。近鉄に乗るのは初めてで、張り切って朝7時発の電車に乗ってしまったこともあってか、電車内では終止ウトウト・・・(5時半起き)。*2途中、→伊勢中川→名張、で乗り換えて赤目口駅に到着。ここからはバスに乗って滝の入り口まで行きます。三重交通のHPで時刻表をばっちり調べてきてたので難なく乗車。
土曜日といえど朝早いのでガラすきな車内。お客さんは私のほかに2人。
どんどこ山道をのぼっていくのかと思いきや、約10分ほどで滝の入り口に到着。
付近には温泉旅館やキャンプ場などがあるのですが、土曜の朝ゆえにまったく人がいないので、さびれた観光地の印象。
赤目四十八滝の入り口、「日本サンショウウオセンター」。この建物を通り抜けて赤目滝の遊歩道に出ます。入館料300円。
天然記念物のオサンショウウオもいましたが、どうやって撮っても岩にしか見えないので、こっちの普通のサンショウウオで。
↑かっこよくポージングしてくれています。昔飼ってたイモリにそっくり。
ウーパールーパー的な生物もいます。かわいさを通り越してちょっと気持ちが悪いです。
サンショウウオセンターを通り抜けて、ようやく滝の遊歩道に出ます。川沿いを歩きながら約4キロの道のり。ちゃんと整備されているので普通のスニーカーでも歩きやすいです。
最初の滝「霊蛇滝」。
上にある橋の向こうにあるのが↓
赤目五瀑のうちの1つ「不動滝」。
たまに急な登りがあったりしますが、殆どは歩きやすい道。舗装された所もあれば、↑みたいな山道もあります。どちらの道にせよ、まわりを木に囲まれていて、すぐ横には川が流れていて、歩いていてとても気持ちがよろしい。
牛の像。
赤目四十八滝の「赤目」とは、その昔「役の小角(えんのおずぬ)」が滝に向かって行を修めていると、不動明王が赤い目の牛に乗って出現したという伝説から来ています。
赤目五瀑「布曳滝」。
・・・シャッター長過ぎて流れ落ちるミルクみたくなってます。んー(笑)
上の写真と同じ場所から見上げた構図。木々の間から見える岩肌。谷の底にいる感じです。
赤目五瀑「千手滝」。赤目のなかで一番好きな滝。
座り込んでしばし見とれる。
広い滝壺。飛び込んでクロールしたい衝動にかられます。
滝以上に美しいと思ったのが、苔。上流へ進むにつれて緑の苔がびっしりと岩についてくるのが分かります。
苔の緑と木々の緑が反射して、水面までも美しい緑色に。とても神秘的な光景。
あまりにも神々しくて、「クロールしたい」なんて思っていたのがちょっと恥ずかしい。とてもじゃないけど飛び込める雰囲気ではありません。
水の中を覗き込むと魚が沢山泳いでいました。釣り禁止で人が入ることも無いし、天敵がいなくてさぞかし快適なことでしょう。
自然の中にこういう人工物があるとカメラを向けずにはいられない。
謎のスピーカー。所々に設置してありました。なに?警報?
ひょっとしたら秋は紅葉が綺麗かもしれない。
赤目五瀑の「荷担滝」。荷をかついでいるように見えることからそう名付けられたのだそうです。
どっしりとして力強い印象。
滝はこの先も幾つかありましたが、私はこの辺りで折り返し・・・。太陽はてっぺんをとうに過ぎ、それでも私はお昼ご飯も食べずに来てしまったので、空腹に負けたのが理由です。*3お弁当持ってくるんだった、とちょっとだけ後悔。
それにしても、こういう場所は日本中探してもあまりないのではないでしょうか。私はここまで沢山の滝を一度に見たのは初めてでした。こんな素敵な場所に電車や車でも気軽にこれてしまうてのがいいですね。麓には宿泊施設もありますし、滝を見た後はゆっくり温泉につかる、ていうのも良いかもしれません。(私は直前まで泊まっていくか迷っていました。オサイフと相談した結果、日帰り。)