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木曽駒ヶ岳登山(3)


2日目の朝は雲の中から始まりました。
4時半に起きて朝食を食べ、まだ真っ暗なうちに出発。「ちょっと早すぎるかな」とも思ったのですが、頂上でご来光を待つつもりだったのです。
ですが小屋のドアを開けた途端、刺すような冷気と強風。ヘッドライトの灯りが照らすのは、真っ白な霧の世界。視界は10mほどでしょうか。
歩いて5分の木曽駒ヶ岳頂上についても状況は同じ。でも「もしかしたら・・・」ってこともあるので日の出の時間(5時40分)まで待つことにしました。
しばらく頂上付近の岩に座って東の空を眺めていたのですが、見えるのは真っ白な雲ばかり。ときおり雲が流れて青空が見えたりするのですが、ほんの一瞬だけ。すぐに隠れてしまいます。
結局、太陽がのぼる時間になっても雲は晴れませんでした。



この日のルートは木曽駒ヶ岳→中岳→乗越浄土→伊那前岳→宝剣岳千畳敷という感じ。
中岳から乗越浄土へは前日登ってきた道を戻るルートになります。そこからの伊那前岳は当初予定に無かったのですが、時間が有り余るほどあったので、単なる時間つぶしの寄り道。行って戻ってくるだけのルートです。



まずは駒ヶ岳頂上から中岳へ向けて歩き始めます。
辺りはすっかりヘッドライト無しでも歩けるくらい明るくなってきてました。ガスの濃度も日の出前より薄まってきた感じ。
写真は中岳の頂上付近。後ろにうっすら青空が見えます。



「今日はずっと雲の中なのかなー」と思いながら歩いていたのですが、中岳から乗越浄土への下りを歩いているとき。突如として雲が流れ、目の前に宝剣岳があらわれました!
今まで立ちこめていた雲が一気に流れていったのです。ザァーッ!と、もう凄い速さで。



姿を現した宝剣岳
なんだか凄いものを見た気がして、テンション急上昇。



谷の向こう側には朝日を浴びた伊那前岳がそびえています。



こちらの景色も一気に雲が晴れ、スッキリとした青空が広がりました。
伊那前岳の遥か後ろには南アルプスの山並み。ここからでもはっきりとしたシルエットが見えます。
「うわぁー!なんて綺麗なんだぁー!!!」ひとりで大興奮!!!



一気に天気が良くなったことで、急に元気が出てきた気がしました。もうどこまでも歩ける感じ。その気分がそうさせたのでしょう、ここでちょっと伊那前岳方向に寄り道。
「もっと南アルプスを近くで見たい!!」



伊那前の尾根をテクテク歩きます。んー、いいルートだなぁ。(行って戻ってくるだけだけど)。歩いているのは私だけ。
地図を見ると、伊那前岳のピークはルートから外れて登れないみたいなのですが、そんなことは気にしない。こういう道は歩いてるだけでも楽しいのです。



道の脇にはえていた草。パキパキに凍りついています。晴れてても結構寒い。



足下には霜柱。



おっ・・・!?



「おー!富士山が見えるー!!!」
雲海の向こう、南アルプスのそのまた向こうに富士山のシルエットが・・・!
またしても大興奮。



伊那前岳の八合目付近まできて、ちょっと休憩。座って目の前の景色を堪能しました。八ヶ岳連峰から南アルプスの端っこまで。綺麗に全部を見渡せました。



北の方には北アルプス。真ん中にはツンと突き出た槍ヶ岳
富士山といい、特徴ある形の山はどこから見ても目立ちます。



上から見下ろす千畳敷
むかしむかし、氷河が作ったお椀状の地形。すごいスケールだなぁ。
左端にちっこく見えるのがロープウェイの駅とホテル千畳敷


景色を存分に眺めたあとは、伊那前岳を折り返し宝剣岳へと向います。
↑上の写真で見ると、右端にあるトンがったお山がそれです。


〜つづく〜