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残雪の藤原岳(2)


堅い雪に覆われた樹林帯の道を歩きながら、9合目まで登ってきました。



本当にいいお天気で景色もよく見えます。



木曽川・長良川揖斐川の河口が霞んで見えました。名古屋まではちょっと見えないかな。



天気が良くてポカポカ暖かそうですが、実際はとてもとても寒かったです(^-^; 気温自体は大した事なかったでしょうけど・・・。


「冬山では汗をなるべくかかないこと」、ってのは私の山の教本『山と渓谷』にも書いてあったことなんですが、本当にそうでした。
汗で体が濡れてしまうと、そよ風が吹いても「さむっ!!」と鳥肌が立つ程寒いです。
歩いてるときは体が温まってるので、なんてこともないのですが。休憩などをして止まってると「さむっ!」って感じです。



実はこの日は行程の3分の1くらいの間、インナーダウンをレインウェアの下にきて歩いていました。ちょっと暑くなる事もあったけど、「休むときはどうせ着込むんだし」と、横着して脱がなかったんです。だけどもこれがいけなかった。
いくらレインウェアが浸透性の高いゴアテックスだったとはいえ、ウェアの中が蒸れて湿ってしまいました。脱いだらダウンがしっとり濡れてるんですよねー(^-^; 裏だけじゃなく表までも。がっくし・・・。


ダウンてのは濡れたらなかなか乾きません。
よく「冬山ではシュラフ(寝袋)は絶対に濡らすな」と言われるんですが、シュラフもダウン素材で出来ています。氷点下の、全てが凍ってしまう世界で濡れるということは、大袈裟でなく死につながるほど危ない事なのです。(と、本に書いてありました(^-^; )


幸い我慢出来るくらいの冷えだったので、そのまま歩き続けました。歩いてるとやっぱり寒くもなんともないです。



こちらも9合目からの景色。藤原岳の方を見てるんですが、山頂はここからでは見えません。



樹林帯の中を歩きます。
トレース(踏み跡)が沢山着いてるので、ルートを見誤る事はありません。
ただ、雪が積もっている所はどこでも歩けてしまうわけで、調子こいてつづら折りの斜面を直登したりしてみました。なんだか余計に時間がかかって疲れただけのような気がします(^-^;



ほどなくして藤原山荘に到着しました。
藤原山荘は藤原岳唯一の避難小屋で、冬期でも使用する事ができます。簡素なトイレもついています。

ここで寒さをしのぎながらランチにしようかと思ったのですが、あいにく中は登山者でいっぱい。仕方ないので外のベンチに座って食べることにしました。
食べるのはコンビニのおにぎり・・・冷え冷えです(^-^; ガスストーブでもあれば温かいものが食べれるんですが・・・。
テルモスに入れた温かいお茶があることだけが救いでした。



寒いので急いでおにぎりを食べて山頂に向かいます。
南の方になだらかにそびえているのが藤原岳山頂。
山荘からは15分ほど。結構近いです。



空にはだんだん雲が多くなってきました。このときはまだ青空は見えていましたが、西の空は重い雲でどんよりとしています。



一旦下って、山の鞍部までおります。そこからすぐに登り。



なんと!木に霧氷が着いていました!!初めて見た!!

霧氷(むひょう)は、氷点下の環境で、空気中の過冷却水滴もしくは水蒸気が、樹木その他の地物に衝突して凍結もしくは昇華することでできる、白色〜無色透明の氷層の総称。いわば自然現象としての着氷現象。




だんだん高くなってきました。



山頂までは開けたところも多かったので、トレースに従うこと無く自分の歩きたい所を歩きました。堅く締まった雪で、トレースがなくても雪に沈むこと無く歩けました。
雪が無いときこの辺は一面笹原になってたはずです。所々で笹がちょろっと頭を出したりしていました。



そして山頂に到着。どんよりとした空がちょっと残念。



南側の斜面ではどの樹にも霧氷がびっしりと着いていました。
まるで満開の桜の樹が集まっているようです!すごく綺麗!



自然の芸術だなぁ。



銚子岳、静ヶ岳、竜ヶ岳方面を望みます。
やっぱりどんより曇り空が残念です。


止まってるとサムーいので数分で山頂をあとにし、下山することにしました。
下山ではシリセードに挑戦するもあえなく失敗。ちょっと雪質が堅くてお尻が痛かったです・・・。


以上、藤原岳のお話を終わります。


今回は色々と勉強になった山行でした。
休憩中は少し寒い思いをしたので、次回はウェアのレイヤリングに注意したいです。行動するときは汗をかきすぎないようにする為に、歩きはじめから「止まるとちょっぴり寒いかな?」くらいのウェアで行動するといいかもしれないですね。そんで休憩時にはたっぷり着込む。
あとランチのときはカップラーメンでもなんでもいいので、とにかく温かい物が食べたい!最近はガスストーブをあれこれと物色中であります。