医王山(白兀山)

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2週間ほど前になりますが、地元のお山「医王山」に登ってきました。
医王山は金沢市の南東にそびえる山。市内からもよく見えます。
「医王山」とは山群の総称みたいなもので、正式にそういう名前の山はありません。立山とか八ヶ岳みたいなもんですね。
「医王山」というと、だいたいは白兀山を指すことが多いようです。
今回は白兀山のピーク(896m)を目指して歩いてみました。


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自宅から車で30分ほどのところで、登山口がある見上峠に到着。
時間が遅かったせいもあって既に他の登山者の車が沢山停まっていました。
この時点で午前10時。近いからってちょっとなめ過ぎですねw


私の住んでいるところはとっくに雪は溶けて、すっかり春の陽気なのですが、この辺はまだ雪が残っていて冬っぽい感じです。
どうやら昨晩雪が降ったようで、周囲の田畑にはうっすらと新雪が積もっていました。


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登山口にあった案内板。
予定しているコースは、「見上峠登山口」→「医王の里」→「西尾平」→「しがらくび」→「白兀山」、というルート。
真ん中の白い登山道に沿って、右側を灰色の道が通っていますが、これは普通の舗装路(林道菱池広谷線)。無雪期は車でも行けてしまいます。
もちろんこのときは雪が積もっていて車では通行不可能でしたが、山道よりもルートが分かりやすいということで、積雪期はこのルートを歩く人がほとんどのようです。
(後から分かったことです。)


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登山道に沿って林道が伸びているなら、どちらを通っても同じようですが、なんとなく山道を歩きたい気分だったので、最初は登山道を歩くことにしました。
「白兀山まで90分」と書かれてますが、あくまでも無雪期の時間。はたしてどれくらいで着くものやら・・・。山頂でお昼ご飯の予定でしたが、10時という時間を考えると「たぶんお昼を少し過ぎてしまうなぁ」くらいに考えていました。 


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ルートにはトレースが1本。犬っぽい足跡もいっしょに付いてたので、おそらく犬連れで登ってる人。
「峠にあれだけ沢山の車が停まっていたにも関わらずトレースが1本てのはおかしい。もっとあってもいいはずなのに。おかしいなー。」と最初は少し不安に思いながら歩いていました。


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医王の里を過ぎて林道と合流。ここから急にトレースが増えました。踏み跡だらけ。
このときやっと他の登山者達はみんなここを通ってたということが分かりました。


どうしてみんな山道を歩かずに林道を歩くのか、私なりに考えてみました。

(1)登山道が荒れていること
雪の重みで倒れた樹や枝が道を塞いでいて、通りにくい荒れた登山道になってしまっていること。
枝をかきわけながら進まないといけないところもありました。(あまり人が通ってないってこと。)

(2)ルートがはっきりしないこと 
荒れた登山道プラス積雪のおかげでルートの特定が難しい→登る人が少ない。
登る人がいないとトレースがつかない→ルートの特定がry→この無限ループ。

(3)中高年の登山者が多いこと
私が見る限りほとんどが中高年の登山者。
林道を歩いた方がほとんど迷うこと無く安全に山頂まで歩けるため。
長靴で登っている人も沢山見かけました。ちょっと我が目を疑いました(^-^;登山靴にアイゼン履いてる私が浮いて見えた。


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林道に合流し、さらに登山道は山の中へ続いているのですが、枝が道を塞いだような見るからに通りにくそうな道が続いていたので、私も素直に林道を歩くことにしました。
雪は少し腐ってましたが広々として歩きやすい道です。最初からこっち通ればよかったなぁ。


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登山に相応しいお天気。
止まると風が冷たく寒いですが、太陽がさしているおかげで歩いてるときは汗をかくくらいでした。
雪の照り返しもまぶしくて、日焼け対策をなんにもしてこなかったことをちょっと後悔してました(^-^; (案の定、日焼けで真っ赤になりました・・・)


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林道から見える白兀山。右端の谷が夕霧峠で(写真には写ってませんが)その右側に奥医王山があります。


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ガードレールがあることで「ここってホントは普通の舗装路なんだなぁ」ってことが分かります。1〜2mくらいは積もってるでしょうか。


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西尾平の休憩小屋付近で再び登山道に戻りました。
やはりトレースは少ないですが、歩く人が少ないぶん雪が綺麗で締まっています。なにより道も広めで荒れてないです。歩きやすい。


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西尾平の登山道からは市内北部が見渡せました。ちょっと霞んでましたが海まで見えます。


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白兀山を見ながらずーっと林の中を歩いて行きます。誰もいなくてとても静か。やはり登山道に戻って正解でした。


ところが!・・・ここでちょっと道を間違えてしまいました。
1本のトレースに着いて行くように歩いていたのですが、どー考えてもだんだん白兀山から遠ざかって行ってたのですよね。「なんかおかしいな・・・」と思いながらしばらく行くと、とある休憩小屋に到着。立て札には「覗休憩小屋」と書かれておりました・・・。地図で確認すると、やはり全然違うところ。
「しがらくび」というところで白兀山への分岐があったみたいなのですが、西尾平からついてたトレースはみな白兀山をスルーしてあるいてたので、分岐を見逃してしまっていたのでした。
幸い20分ほどで戻れる距離だったので良かったです・・・。


本来は山頂で昼食をとるはずだったのですが、予想外に時間がかかってしまい、この時点でお昼はとっくに過ぎていました。正直内心はちょっと焦ってたんですが、気持ちを落ち着かせる為に覗休憩所にて昼食をとりました。(砺波平野が一望できるいい休憩所でした。)


気を取り直してしがらくびまで戻り、分岐を登り返して山頂を目指します。あと少し。
最後の登りからはかなり勾配が急になったのですが、なんとか登りきり無事山頂に到着。


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山頂の展望台。


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目の前には奥医王山。
白山も見えるはずなんですが、どれが白山なのか分からない・・・(^-^;


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来た道を振り返るとこんな感じ。


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東の方を見ると立山連峰がうっすらと見えました。劔岳はギザギザしてるので分かりやすいです。


山頂でだらだら休憩していると、時間はもう15時を過ぎていました。あわてて下山の準備。冬山では早めの下山が基本なのです。
帰りは林道ルートを通り下山。下り坂ですいすい歩けたおかげか、約1時間半で見上峠の駐車場に到着しました。


今回は道を間違えたり、出発が遅くなったりしましたが、次回はもっとスムーズに登りたい。普通に行ければ半日登山もできそうな感じでした。登山口も10カ所以上あるらしい。
近くに山があるっていいもんだなー。