奥医王山(2)
この登山では自分の中で「地図読みをちゃんとやろう」ていうテーマがありました。
前々回の白兀山で道を間違えてしまったり、雪道で自分の現在地が分からなくなってしまったりしたので、遭難しないためにも読図をしっかり学んでおかなければと思ったのです。
だから今回はコンパスと地形図(2万5000分の1)を持って挑みました。恥ずかしながら今まで地形図や山岳地図は毎回持って登ってましたが、コンパスを持つのは今回が初めて・・・。(ワンゲルにいたときは山に行くたびに持っていってたけど、ちゃんと使えていたかは微妙。丸形コンパスだったし。)
山岳地形と読図 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)
- 作者: 平塚晶人
- 出版社/メーカー: 山と溪谷社
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
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最近はこの本が愛読書。
登山口からしばらくは雪のない道でしたが、標高が500mを越えた辺りから足下に雪が現れ始めました。少しザラザラした雪ですが踏み荒らされてないのでそれほど歩きにくくはありません。
雪道にトレースは1人分。時間もそれほど早いわけではなかったので、やはりマイナーなルートなのかなぁ。
登山道の横にはショウジョウバカマが点々と花を咲かせていました。
平坦なところで1度休憩。
地形図で見ると、標高612mを少し過ぎた辺りでした。(たぶん)
相変わらず1人分のトレースが前に続いてるので、それを辿るように歩きます。でもそれだと前回の二の舞になりそうなので、ときどき立ち止まって地形と地形図を照合します。足跡が本当に頂上を目指してるとは限りません。
地図を読みながら注意深く歩くと、なんとなくですが自分の現在地が見えてきます。なんとなく「たいこのへんかなー?」ぐらいですが。何にも分からないよりはだいぶマシです。
標高725m地点(蟻ガ腰)の小ピークを越えて、いったん山の鞍部へ下ります。
鞍部からの登り返しは等高線が狭くなっているところがあって、傾斜が急な事が予想されました。念のためアイゼンを装着。
予想通り、途中でかなり急なトラバースと登りがあらわれました。「やっぱ地図読みは大事だなー」と実感しておりました(笑)
ただ、ストックもピッケルも持っていない為、バランスを崩しそうで恐かったです。慎重にキックステップで登ります。
12時30分、奥医王山山頂に到着。出発から4時間での登頂でした。
展望台の上から立山連峰方面。
立山と劔がほんのうっすらと見える程度。(ホントに立山かもあやしいけど)
白山方面も霞んでまるで見えませんでしたが、天気が良くて気持ちがいい事この上ない。
砺波平野を見下ろしながら昼食タイム。
今回のメニューも、やはりコンビニのオニギリ。あとテルモスにお湯を入れてきたので、それを使ってカップスープ。お湯がちょっとぬるくなってて微妙でしたが。
ガスストーブで自炊がやりたいですねぇ。(って言ってもラーメン止まりだろうけど・・・)
40分ほど大休止してから下山開始。
下りは同じ道を通らずに、夕霧峠まで下って林道コースを歩きます。
この景色を見ながら尾根伝いに歩きます。
奥医王山を目指すほとんどの人が通るようで、ぐしゃぐしゃの軟雪でした。この雪質では登りは足をとられて相当辛そう・・・。
イオックス・アローザスキー場。現在は営業してません。
なんとなく寂しい光景。だーれもいない。
寂しいスキー場を見送って下山道をてくてく。この辺も夏はアスファルトの舗装路に変わるんだけど、それもまだ1mほど積もった雪の下。
単調な林道コースは見通しがいいので、道のずっと先の方まで見えます。目的地は遥か彼方。何度も来てるといつもこの辺でダレてきてしまう(^-^;
1時間程林道コースを歩き、医王の里まで下ってきました。
2週間前まではこの辺の道も雪に覆われていたんだけど、すっかり地面が顔をだしてます。そんでもって登山靴でアスファルトはちと足が疲れまする。。。
なので気分を変えて再び登山道に合流。ふっかふかの落ち葉の上を歩きながらゴールの見上峠まで歩きます。
「やっぱ自然の道はいいよなー」と思う。舗装路とは足への負担が違う。
途中、杉の林の中でキクザキイチゲを発見。
エンレイソウも。
やはり景色以外に見る物があると楽しいなぁ。
花はまだまだ少ないけれど、これからどんどん増えてくはず。楽しみでならないです。
あと山菜・・・こちらも非常に気になっています。
知識は全然ないので目下勉強中。
いつか我が家の食卓を山菜づくしにするのが夢です。