獅子吼高原(後高山・奥獅子吼山)(1)

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とても天気が良かった土曜日(4/24)。「後高山から奥獅子吼山までプチ縦走!」のつもりだったのですが・・・。
色々あってちょっと予定が変わってしまいました(^-^;


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最初に目指す後高山(しりたかやま)の登山口へ。
実は今回は車が借りれなかったので仕方なく自転車移動・・・。金沢からは10〜15kmくらい。
「そんな遠くないよね?」くらいに思ってたんですが、ザックを背負ってアップダウンのある道を走るのは意外ときつかったです(笑)


登山口近くの案内板の近くに自転車を止めて、いざ出発。


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途中で道はアスファルトから砂利道へ。
前日に降った雨のおかげで、湿った道を歩きます。



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山の斜面はジメジメとしていて、「シダ植物やコケ類の天下」って感じでした。
山菜のポケット図鑑を忘れてしまったのですが、食べれそうな山菜がはえてないか足を止めながら進みます。
名前の分からないものはむやみに摘んだりせずに写真に撮って後でゆっくり調べる事にしました。


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ゼンマイ(可食)


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シャク??(可食)


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ワサビ??(可食)


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トウダイグサ(毒草!!!) →ネコノメソウみたいです。でもどっちにしろ毒草です(^-^;


パッと見だとなんかどれも食べれるような気がするので不思議です(笑)


それにしても、こうやって植物の写真を撮っていると楽しくて時間を忘れてしまいそうです。


ふと前を見ると、手にスーパーの袋をぶらさげたおじいちゃんがこちらに向って何か叫んでいます。あまりに遠くで何を言っているのかさっぱり分からなかったので、ちょっと小走りで近づいていってみると・・・。


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おじい「この山菜って何か知らんけ?食えるんかね?」
私「えっ・・・(^-^;」


シダ系の植物を渡されました。
ここに来るまでの間も良く目にする植物だったのですが、私も分からずに写真だけ撮っていました。


私「ごめんなさい、ちょっと分かんないですねぇ。」


聞いてみると、手に持っていたスーパーの袋の中身はその植物でいっぱいでした。食べれるか分からないものをよくそんなに集められるなぁ(^-^; とちょっと呆れました(笑)


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堰堤に到着。
実はここからは地形図にも道が載っていません。頼りになるのはガイドブックの簡素な地図のみ。


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こちらは国土地理院発行の2万5000分の1地形図に登山道を書き込んだもの。
堰堤から先は道の表記がなかったので、ガイドブックを参考に鉛筆書きでおおよその道を書き込みました。(かなり適当です)


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クマ除けの鈴をつけてないのでちょっと緊張します・・・。


堰堤横の道を登りきったところで、「ガサガサッ!!」と何かが山の斜面をかけのぼっていきます。
熊出没の看板を見たばかりだったのでビクッ!として身構えます。


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動物らしき物が逃げて行った斜面。


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こっちを見てますね(笑)


そのときはイノシシだと思ってたんですが、写真を見てみると角らしきものが生えているのでカモシカのような気もします。(逃げるとき「ブヒー!!」て鳴いてたよな気もするんだけど)
とにかく熊ではなかったので、ホッとしました(^-^;


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歩き始めは良かったのですが、道がどんどん荒れてきました。道の上に倒木が沢山あります。地盤が緩いせいか、どれも根こそぎ倒れています。
明らかに踏み後もだんだん薄く、不明瞭になっていっていました。「なんかおかしい・・・」と思いながら、コンパスと地形図を頼りに歩きます。
しかし、そのうち足下がぬかるみ、あたりは落ち葉でおおわれて、踏み後が完全に消失しました。「今いるところは登山道ではない」ということは明白でした。


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このままだと迷ってしまいそうなので、一度冷静になって来た道を戻ることにしました。どこで間違えたのか?ゆっくり、ゆっくり、来た道を戻ります。
しかし最初の堰堤の際までもどりましたが、特に分岐もなく1本道でした。
もう一度踏み後を見ながら慎重にゆっくりと山の方へ歩いてみますが、少しずつ落ち葉や泥で道が隠され、道が消えてしまいます。


コンパスは持っていたので、登山道も関係なく目的の方角に突っ込むという方法もあったのですが、ぬかるんで崩れやすくなった斜面を登るのはあまりにも危険です。
残念でしたが、ここから登るのを諦めることにしました。


時刻は午前11時。違うルートで今から歩いて登っても、奥獅子吼山には行けないことは確実です。
そこで・・・・。


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ちょっとだけズルをすることにしました(笑)


〜つづく〜