タナゴ水槽にイシガイを投入

タナゴのメスが産卵管を長く伸ばすようになってきました。
オスはガラス面に張り付いた石巻貝が気になるようで、じーっと見つめています。近くに他のオスが近づくとビビッと追っ払います。なんかピリピリしてますねぇ。 メスが産卵モードに入ったせいか、オスもその気になっているようです。
その貝は巻貝なので絶対に卵は産めないんですけどね・・・(^-^;


まぁせっかくその気になっているようなので、繁殖させてみることにしました。
タナゴは二枚貝に産卵する魚。でも二枚貝の採集は難しそうなので諦め、ペットショップで買ってくる事にしました。色々な二枚貝が売られてたのですが、サイズが手頃なイシガイを1個400円で3個購入しました。


入れた直後の様子。

数時間経っても二枚貝はびくともしないんですが、タナゴ達はそわそわと貝の周りを泳いでいます。
貝は死んだら貝殻の口を開けるそうなので、まだ生きてるはずです。



貝が気になる女子たち。


入れたその日は変化が無かったんですが、一晩経つと貝はあとかたもなく消えていました・・・。
まぁ、砂に潜っただけなんですけどね(笑)
でもよく見ると頭が隠れきれてない貝があって、ちゃっかりとタナゴにマークされていました。


タナゴの繁殖で一番難しいのは「貝を生かすこと」だといいます。
タニシや石巻貝のような巻貝は水草や水槽のガラス面についた藻類を食べて生きていくことができますが、二枚貝は植物プランクトンやその他の原生生物を食べないと生きていくことが出来ません。水槽内ではこのエサを供給することがとても難しいそうです。なので長期飼育は出来ないと考えた方がいいみたいです。
稚魚は卵が産みつけられてから2、3日で孵化、1ヶ月は貝の中で過ごし、その後ようやく貝から出てくるそうです。なので最低でも2ヶ月くらいは持ちこたえて欲しい。


ところで、現在はもうイシガイは水槽の外に出してあります。ビオトープの水をはったプラケースの中です。
実は先日、産卵行動を目撃したのです。メスが産卵管を貝に突っ込んだあと、オスが精子をパァッと吹きかけるところ。成功してるかどうか分かりませんが、ちゃんと産めてるか確認する方法も無いので、成功してるものとして隔離させました。1ヶ月後、稚魚が浮上してこなかったら、もう一度やりなおしです。それまで貝が頑張って生きてくれることを願います。