ミヤマカラスアゲハの集団吸水
以前の記事でミヤマカラスアゲハの集団吸水の写真をちゃんと撮れなくて悔しかった、ということを書いたのですが、先日その撮影に成功しました。
場所は前回と同じ、川沿いの林道です。
最初はこれくらいの距離から撮り始めました。これでも前回よりは近づけています。
時々こちらの動きを察知した数頭が飛び立つことがあるのですが、何頭かは吸水を続けているので、それに誘われて、しばらくするとまた戻ってきてくれるみたいです。
立っている状態からゆっくり姿勢を低くしながら近づいていき、最後は匍匐前進のような格好になっていました。誰もいない山奥だからこそ出来る格好です(笑)
ここまで近づくことが出来ました。その距離、約30cm。翅の模様もハッキリ見えます。
遠目からは黒くて地味なチョウにしか見えませんが、よく見ると漆黒の中に星が散りばめられたような模様をしています。翅を縁取った赤の斑紋もとても綺麗です。
あまりにも綺麗で、しばらくじーっと眺めていました。
複眼もとても澄んでいるように見えます。
さて、写真では伝わらないことが1つあります・・・。
上の写真を見ると、オシリから雫が垂れているように見えると思いますが、これはなんでしょう?
以下の動画をみるとよく分かります。
ぴゅーっとオシッコをしています。
この吸水行動自体は、水中のアンモニアを摂取して繁殖活動に役立てるためだそうなのですが、そのとき要らなくなった水分を体外に放出しているみたいです。
[B!] "朝日新聞デジタル:雄チョウが尿に集まる理由は… 広大教授ら習性の謎解明 - 科学" http://www.asahi.com/science/update/0814/OSK201208130268.html
なんとも面白い光景です。
これも近づいて観察できたからこそ分かったことですね。
この日はこれから釣りを控えていたのですが、この写真と動画を撮れたことで、満足してしまって帰ろうかと思ったほどでした(笑)
結局釣りはしたのですが、そちらの方でも好調で、とても気持ちのよい釣りが出来ました。
続きはまた次回書きたいと思います。