チョウの飛翔写真を撮る

今年何度目かの昆虫館。
TAMRONの90mmマクロ一本持って、行ってきました。
テーマは「飛翔写真」。

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真剣に昆虫の飛翔写真を撮ったのは初めてだったのですが・・・難しい(-_-;)
花に止まっている吸蜜中のチョウをファインダー内におさえておいて、飛び立つ方向を予測して少しピントをずらしておく。そして、飛び立った瞬間にシャッター連写。
シャッター優先モードで1/1000秒くらいにシャッター速度を設定して、飛翔中のチョウの翅を止めようと思ったのですが、翅はブレていますし、まず目にピントが合っていない。


で、これシャッター速度は1/1000秒なんですが、絞りはF2.8しかない。
90mmマクロのF2.8といえば、極薄のピント。うっすーい紙くらいしかない。止まっているチョウの目にピントを合わせるにも慎重さがいるほど・・・。ましてや飛翔中ともなれば・・・・(^_^;)
ガラス張りの明るい温室内でしたが、空は曇りだったので、それもF値の小ささに起因していたと思います。
ISO感度を上げればもう少し絞れるのでしょうけど、上のシロオビアゲハの写真はこれでISO1600でした。それ以上はカメラの性能上感度はあげたくなかった。


で、数百枚撮ったうちのアタリ(いや、かすり?)が上の2枚でした。ナチュラル現像では見るに耐えないので、クロスプロセス風に仕上げてあります。


そこらじゅうにチョウが沢山いる昆虫館ですらこの難易度なのですから、自然の中で飛翔写真を撮ろうと思うと、どれだけ難しいのでしょうか・・・。


私が尊敬している昆虫写真家(本業漫画家)の方に以前twitterで「昆虫の飛翔写真」についてアドバイスをいただいたのですが、「練習あるのみ」ということでした(^_^;)その方も最初は「こんなのどうやって撮るんだよ」と思っていたそうなんですが、撮っていくうちに慣れていったそうです。


以下のリンクはその御方がFlickrにアップロードされた写真。どれも素晴らしい昆虫写真ばかりです。

http://www.flickr.com/photos/coco_ssdd/


昆虫のマクロ撮影はスポーツにも近いな、と思います。
まずは昆虫を見つける観察眼、そしてその昆虫が逃げないように近づくアプローチ力、ファインダーに昆虫をとらえ、瞬時に構図を決め、正確に昆虫の目にピントを合わせる繊細な動き。
カメラの設定云々も色々あると思いますが、これはやり方を少し覚えてしまえば、ある程度カメラが自動的にやってくれたりするので、そこまで難易度は高く無いと思います。


実際にその方の撮影する姿をみたことはありませんが、写真をみていると「これは職人芸だなぁ」といつも思います。


以下はオマケのチョウ写真です。
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止まっているのを撮るのはこんなに簡単なのになぁ・・・。