御在所岳の紅葉


10月下旬のことになりますが、御在所岳に登ってきました。
実は今シーズンは3回ほど訪れている山。秋は紅葉の名所としても知られています。


名古屋からは近鉄電車で四日市駅で乗り換え→終着駅の湯の山温泉まで。駅からはバスに乗り換え、10分ほどで到着です。
バス停から登山口まではアスファルトの坂道をひたすら歩いていきます。40分ほどで登山口に到着。



今回登りに使ったのは「表道」というルート。登ったことの無いルートを選びました。
↑写真は登り口近くにある鳥居。「心して登りましょう」の文字。低山とはいえ甘く見てはいけません。





登り始めて間もないところにあったモミジ。少し葉っぱは汚いですが、この木だけやたら赤く色づいていました。濃い赤色のおかげで、遠くの方からでもその存在に気づくほどでした。



途中、鈴鹿スカイラインにでて、再び山道に入ります。
鈴鹿スカイラインは2008年9月の大雨により大規模な崩土が起きたため、現在でも通行止めになっています。ルートを外れてスカイラインを少し歩いてみましたが、いたるところに落石が転がり、道路は砂利だらけ。ひどい有様でした。




表道の急登から振り返り、鎌ヶ岳の尾根の方向を眺めてみました。常緑樹の合間にポツポツと黄葉した木々が見えます。まだ色づき始めといった印象。




上の方に登るほど、色づいた樹木が多くなってきました。「これはなんて樹だろう・・・。」花や虫とは違い、樹は種類が判別しづらいです・・・。



登山口から2時間ほど歩き、山頂付近に到着。見えているのは御在所スキー場。こんなミニマムなスキー場ってあるでしょうか・・・。
ちなみに目の前の小高い丘が御在所岳の頂上。なんか・・・興醒めしないですか?(笑)
ここら辺はロープウェイに登ってくる人も多く、遊歩道もアスファルトで舗装されています。この日も紅葉を目当てに沢山の観光客が訪れていました。



御在所岳の南側から山頂駅方面。山腹は真っ赤なドウダンツツジで埋め尽くされていました。ちょっと落葉し始めてる感じはありますが、きれいきれい。




人だらけの遊歩道を歩き、今度は山頂北側から国見岳方面。こっちも色づいてますねー。


ちょっと寄り道して、向こう側の尾根まで歩いてみることにしました。

谷を下りきったところ、国見峠付近のモミジ。真っ赤ではないですが、うすいオレンジ色をしていました。(こういう種類みたい。)



落葉すらも絵になります。



国見岳の中腹から御在所岳の山頂駅を望んでみました。こっちから見ると岩だらけの山ですね。ゴツゴツとした岩肌がむき出しになっていて、今にも崩れていきそうです。
私の足下も砂礫帯になっていて、いかにもモロそうな地盤。


先に進んでいくと立て看板があり、この先にある登山道「裏道」でも大規模な崩落がおきており、現在でも通行禁止になっているそう。なんだかそうなるのもうなずけます。



下りは一の谷新道を歩きました。
麓まで一気に下って行く急な坂。足場はむき出しになった樹の根っこ+砂礫帯が多数あり、つまづいたら谷底に転がり落ちて行きそう。登りもさぞかし大変でしょうが、下りはそれ以上に慎重になります・・・。
写真は下りの途中で、大黒岩を見上げてみました。御在所はこういう巨岩・奇岩が数多く見られます。


急な下りの連続で膝がだいぶ疲れましたが、約1時間半ほどで歩ききり、麓の湯の山温泉に到着。温泉で汗を流して帰りました。
やっぱり麓に温泉がある山はいいです。



紅葉目当ての山行でしたが、思ったよりも色づいてなかったなぁ、という印象でした。(綺麗な所もありましたけど。)「紅葉の名所」という言葉にとらわれすぎた所為でしょうかね(笑)