清流と梅花藻の町


滋賀県米原市の醒ヶ井に梅花藻の花を見に行ってきました。
梅花藻は清流でしか育たないキンポウゲ科の水生多年草。よく金魚といっしょに水槽に入っているような緑色の水草です。ここ醒ヶ井の中心部を流れる地蔵川の水源には湧き水があり、梅花藻が育つにはまさにうってつけな場所。
 
醒ヶ井駅は名古屋から約1時間。米原行きの特別快速に乗れば、乗り換え無しに行くことが出来ます。
ちなみに今回は「青春18きっぷ」を利用して行きました。1日あたり2300円で乗り降り自由な魔法の切符(5日分)。「特急や急行に乗れない」とか条件はありますが、近県を行き来するくらいならそんなこと気にすることもなし。名古屋から醒ヶ井まで普通に切符を買うと往復2560円なので、260円お得です。

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醒ヶ井駅を出て、ほんの少し歩いたところに地蔵川は流れています。

こちらが梅花藻。川の流れにそよそよとそよいで、とても綺麗です。これはまだ花を咲かせていませんが、水の透明度が高いので、花が無くてもじゅうぶん綺麗。

梅花藻の花が水面から顔を出していました!

小さい小さい花。小指の爪の先くらいの大きさ。その名のとおり、梅の花のような形をしています。


1つ1つは小さいですが一斉に咲いている様子はとても綺麗です。
この日は水量が多かったせいか、水上に出ている花は↑の写真の所だけでした。まぁ、でも水中で咲いててもそれはそれで綺麗なんだけど!
ホントに水が綺麗なので、そのまま飲めるのではないかというくらい。思わず川面に顔を突っ込んでゴクゴクする自分を妄想しました。
 
水際ではスイカやトマト、キュウリ等が冷やされていました。今写真を見返してて食べとくんだったと後悔してます。冷たくて美味しそうですよね・・・。(このときは撮るのに夢中だった。)
水はほんとうに冷たくて、長い間手を入れておくことが出来ないくらい。約15度くらいらしいですが、もっともっと冷たく感じました。

水際までおりてみると、ひんやりと冷たい空気が。天然のクーラー。真夏の暑い日にここに足をいれてスイカを頬張りたい・・・。

水中写真を撮るおじさん。この姿を見て水中撮影用のカメラを持ってくるのを忘れたことに気づきました。くぅ・・・。近くの川で練習までしてたのに・・・。

この川にはハリヨという小さな魚が生息しています。ハリヨは滋賀県北東部、岐阜県南西部等の湧き水の豊かな特定の水域に分布が限られている魚。地蔵川は保護区に指定されていて、この川でハリヨの生体を脅かす行為をする場合は知事への届け出が必要。また捕獲・殺傷をすると1年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科せられるとのこと・・・。
水の中をよく見てみると、ちょくちょく小さな魚が泳いでるのが見えましたけど、あれがハリヨなんだろうか。

川は約300mほどの短い行程でしたが、梅花藻と綺麗な水でとても癒された気がしました。
家の前にこんな綺麗な川が流れていたらいいだろうなぁ。実際に地蔵川のそばには民家がいくつも建っていて、素晴らしい環境だなぁ、と思いました。
ただ観光客が多かったのが意外だったところです。周りは山と田んぼばかりのところなんですけど、駅前には観光バスが次々に止まるのです。シーズン中(7〜8月)だけとはいえ自分ちの前で観光客がザワザワしてると思うと、やっぱりそれはちょっと嫌かもなぁ(汗)