木曽駒ヶ岳登山(1)

10月3日〜4日と中央アルプスの木曽駒ヶ岳に登ってきました。
もう1ヶ月前のことなのですね・・・。月日が経つのは早いです。実は木曽駒以外にも色々と山に登ってるので、そのことも書きたいのですが・・・。どんどん溜まってきてます(汗)


木曽駒ヶ岳は長野県の南にそびえる中央アルプスの山。中腹までロープウェイを利用して登れることから、観光地としても有名なところです。
ロープウェイで行ける所に「千畳敷カール」と呼ばれる場所があり、そこが紅葉の名所ともなっています。(カールというのは氷河が流れた後にできたお椀状の地形のこと。)雑誌などで紅葉の特集が組まれると、よくこの千畳敷が取り上げられています。

今回名古屋からのアクセスは、高速バスを使いました。名鉄バスセンターから長野県駒ヶ根市の菅の台バスセンターまで。菅の台からはロープウェイの駅、しらび平までバスで向います。(菅の台でバス+ロープウェイの往復切符を買いました。)



千畳敷まではロープウェイで数分。麓のしらび平駅から標高差950mを一直線。あっというまに到着です。込み合う時には2時間待ちも当たり前だそうですが、この時は天気が悪かったせいか、到着後すぐの便でロープウェイに乗り込むことが出来ました。
麓の天気は悪かったのですが、登っていく途中で雲を突き抜け、雲の上へと出ました。上は快晴。さすがに標高2600mともなると気温が低いですが、太陽が出てるのでそれほど寒くは感じません。(薄手のフリースを羽織ってちょうどいいくらい。)



こちらが千畳敷カール。カールの真ん中に立つと、山に囲まれているようで迫力があります。(写真の迫力はないですが・・・)
紅葉は、なんだかイマイチな気がします・・・。(雑誌で見たのと違う!)



とりあえず、登る前に腹ごしらえ。雄大な山々を眺めながらお昼ご飯を食べました。
横のベンチに座ってたご夫婦が私のことを見て話しかけてきました。
おっちゃん「兄ちゃん今から登るの?ウチら昨日登ってきたんやけど、天気悪くて最悪やったわ!」
おっちゃん曰く、前日にかなり天気が荒れたそうで、紅葉はその時の風雨でほとんど落ちてしまったんではないか、ということでした。残念すぎる。
おっちゃん「あっ!兄ちゃんソーセージ食うてるな!それやったら大丈夫や!なぁ、ソーセージやもん!」 私「あは、あははh・・・・」
何が大丈夫なのかは分かりませんが、今のところ天気は大丈夫そうです。



この日の日程は、宿泊予定の頂上木曽小屋まで2時間の道のり。かなり余裕のあるコースです。小一時間くらい昼寝しても楽々行けたのですが、天気が変わらないとも言えないので、晴れてるうちに登ってしまうことにします。(それでもかなりのノンビリペース。)
↑写真は千畳敷から八丁坂を少し登った所。いい天気で体もポカポカ。思わず顔がほころびます。



八丁坂の途中にあったナナカマドの木。風雨に耐えて残っていました。ホントならこいつが山を赤く染めてくれてるはずだったんですけどねー。



坂の中腹を過ぎるとちょっと勾配が急になってきます。ジグザグの登り。上を見上げると登山者がずらり。あきらかに登山客でない、普段着で登ってる人もチラホラ見えました。



ゆっくりゆっくり登って、いつの間にかこんなところまで登ってきていました。いい眺め。上から見ると、登ってきた坂が思った以上に急に見えます。




上から眺める山もイイなぁ。ゴツゴツした岩山。カッコいいです。




八丁坂を登り終えたところ。乗越浄土*1に着きました。ほんとにいい天気です。
進む先には中岳と天狗荘が見えます。
ここで天狗荘の隣にある宝剣山荘で少し休憩。



なだらかな中岳への登りから乗越浄土方面を振り返ってみました。
山荘の後ろに控えているのは宝剣岳。まさしく剣のように尖っています。ここには翌日登ることになります。
東の空には雲の下から南アルプスが顔を覗かせています。



大きな岩が転がる中岳頂上まできました。
休むには早すぎましたが、あまりにも景色が素晴らしいので、岩の上に座ってしばらく景色を眺めていました。



頂上から進むべき方を見ると、目の前に小高い山がそびえています。
「あれ、なんて山だろう・・・?」
地図を広げ、方角をあわせてみると・・・・・・まさしくこの山が木曽駒ヶ岳なのでした。あまりにも穏やかな山容にちょっと拍子抜け。
私の勝手なイメージでもっと荒々しく険しい山だと思っていました(笑)ちょっとした小山といった印象です。これでも百名山の1つなんですよねぇ・・・。



いったん中岳をくだり、今度は木曽駒ヶ岳への登り。
「あぁ、もう着いてしまう・・・」この達成感の無さはなんなんだろう。半分以上ロープウェーで登ってきたせいか疲労感もほとんど無く、あまりにも早めのゴールに「なんか物足りない・・・」という気持ちが押し寄せてきます。



そして頂上。






でもそこは中央アルプス。3000mに近い山だけあって、見える景色は東海の低山で見るものとは明らかに違います。
この広大な景色を見ていると、別に達成感とかそんなことどうでもよく思えてきます。「あぁ、登ってきて良かったなぁ」って、ただそう思えるのです。


〜つづく〜

*1:「のっこしじょうど」と読みます。